水になにを書きのこすことが
できるだろうか
たぶんなにを書いても
すぐに消えてしまうことだろう
だが
私は水に書く詩人である
私は水に愛を書く
たとえ
水に書いた詩が消えてしまっても
海に来るたびに
愛を思い出せるように
わたしと小鳥と鈴と
わたしが両手を広げても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥はわたしのように
地べたを早くは走れない
わたしが体をゆすっても
きれいな音は出ないけれど
あの鳴る鈴はわたしのように
たくさんな歌は知らないよ
鈴と小鳥と それからわたし
みんな違って みんないい