「森の奥」 ジュール・シュペルヴィエル



昼も小暗い森の奥の

大木を斬り倒す。

横たわる幹の傍

垂直な空虚が

円柱の形に残り

わなないて立つ。


聳え立つこの思い出の高いあたり

探せ、小鳥らよ、探せ、

そのわななきの止まぬ間に

かつての君らの巣であった場所を。





「秘められた海」 ジュール・シュペルヴィエル



だれにも見られていないとき、

海はもう海ではなくなる。

海は、だれにも見られていないときの

ぼくらのようになる。

その海には別の魚たちが泳ぎ回り、

別の波もまたうちよせる。

それは海のための海

そして、ここでぼくがしているように

海を夢見る者たちの海だ。